はじめに

このブログを始めたきっかけは,県外の人が呉に来られるときに「どこか美味しい店しらない?」と聞かれると,自分でも答えを持ってなかったことなんよ。
呉に特有のもので,自分で食べて,間違いなくオススメできるお店は,ラーメンの「モリス」,冷麺の「珍来軒」と「呉龍」,それから細うどんの「一心」と「山乃家本店」、それから「森田食堂」なんじゃが,「呉龍」は中心部より少し離れた場所にあるし「一心」は閉店してしもうた。
そこまで説明すると,次に来る質問はだいたい「それならお好み焼きは?『呉焼き』ってのもあるって聞いたんだけど」というもの。
広島市出身の自分としては,呉に住んどるけど,わざわざ呉でお好み焼きを食べんし,かといって自分で行ったこともないお店を紹介するんも気がひけるけぇ,それならいっそ全部食べてみようと思った次第じゃ。

まだ全部食べたわけではないんじゃけど,30店舗くらい食べた中で個人的オススメを場所別にすると

【レンガ通り】
広島市内の有名店と比較しても遜色ないクオリティのお好み焼きを出すのが「はやと」,「なおちゃん」,「たいちゃんIII」,ほんで「めいじ」じゃと思うで。

はやと」はすべての素材に拘った最上級のお好み焼きじゃと思うわ。マスターとの会話も楽しめて一番のオススメじゃ。「なおちゃん」は磯野の麺を使うた作り込まれたお好み焼きで,「たいちゃんIII」は,大崎上島から新鮮な魚介を仕入れとるけぇトッピングや一品料理も充実しとるし,「めいじ」は特にキャベツにこだわっとって地元の音戸の食材も使うとってどれも抜群にうまいで。

 

【呉駅の近く】
呉駅からそんなに離れられん場合は,それでも歩いて10分くらいかかってしまうが,間違いなく「たんぽぽ」じゃの。大葉の風味とパリパリの食感がたまらんで。

 

【すずさんの三ツ蔵(旧澤原家住宅)】
少し中心部から離れて映画で注目を浴びたすずさんの「三ツ蔵(旧澤原家住宅)」を訪れさったなら,「」か「」じゃの。
「縁」は,パリパリ(麺)・ふんわり(卵)・しっとり(キャベツ)の三拍子が揃うて,広島(呉)ならではのサイドメニューも充実しとってじゃ。「春」は,麺にソースで味付けして炒める呉焼きの流れをくむ焼き方で,女将さんも話し好きなので三ツ蔵のこともよう知っとってで。


【亀山神社】
呉市唯一の別表神社,亀山神社にお詣りにいったついでなら,「たっかん」じゃの。丁寧に作られたお好み焼きにゴマの風味が素敵よ。


【両城の200階段】
海猿」で話題になった両城の200階段に行きんさったら,「ポパイ」じゃね。
ここは昔流行ったバンド「19」のファンの聖地でもあるらしいが,いつでも質の高いお好み焼きを提供しとってで。

 

【歴史の見える丘・子規句碑】

少し足を伸ばして,歴史の見える丘・子規句碑まで行きんさったら「熱々亭」じゃね。 

お店の前に車が停められるのも嬉しいし,なにより550円で,丁寧な作りの完成度の高いお好み焼きが食べられるのが素敵よ。

 

巡洋艦青葉終焉之地】

警固屋の巡洋艦青葉終焉之地に行かれたんじゃったら「みえちゃん」がオススメで。

清潔感のある店内で青葉にちなんだメニューもあるけぇ観光の方にもええと思うわ。

 

音戸大橋

音戸大橋まで来んさったら、音戸高校入り口交差点を上に、迷わず「しんちゃん」へ!テレビで何度も紹介されとるんじゃが、450円の肉玉そばは圧巻で、明るく気遣いのできる女将さんとの話も楽しいで。

 

【呉焼き】

もし,「呉焼き」に興味があるんじゃったら,味として一番完成度が高いのは「あたり」じゃと思うで。
ほんじゃけど,いかんせん中心部から離れとるけぇ,中心部近くじゃったら「お多福」か「やました」をオススメするわ。
お多福」は,呉の生き字引みたいな豪快なお母さんが焼く,これまた豪快な呉焼きで,ぜひ会話も楽しんでほしいと思うわ。
やました」は,お好み焼きの原型みたいな呉焼きを作っとってのお店で,話の種としては申し分ないと思うよ。

実は,広島出身の人間でも,個人経営のお店については,「初見の店には行きづらい」というのが本音じゃ。
地元の常連で店がなりたっとるけぇ,なんとなく入りづらいんじゃが,上で挙げた店は,そがいな心配はないけぇ安心して入ってつかあさい。
できれば,お店の人との会話も楽しんでもらえれば嬉しいわ。